2時の赤紫: 2008年6月アーカイブ

私が尊敬する経営者にアップルのスティーブ・ジョブズがいます。

彼はMacやiPod、iPhonなど世界を変えてしまうほどの革新的なプロダクツを次々と生み出しています。あと、意外と知らない人もいるのでが、彼はピクサーという映画会社を持っていました。トイ・ストーリーやファインディング・ニモなどを大ヒットアニメ映画を作っている会社です。

人を魅了してやまないこの革新性を支える資質に「独裁的で傲慢で非情なリーダーシップ」があります。

彼はその独裁性から一度アップルを追放されています。

その後、当時CEOだったアメリオ氏のおかげで、アップルに返り咲きますが、ジョブズがアップルで地位を再度築くと、恩人であるアメリオ氏をアップルから追放してしまいます。

彼には、こういった様々な逸話があります。

ここまで独裁的なリーダーシップがあるからこそ、ファンを魅了してやまない商品やサービスを生み出せるのだと思います。

このリーダーシップの能力は色の和で言うと「1時の紫」と「2時の赤紫」にあたります。

◆1時の紫は、混沌の中、ビジョンを掲げ進むべき方向性を指し示す能力
★主張する(思想を貫く力)
★争い
★信念(固く信じて疑わない心。行動の基礎となる態度。)
★孤高(一人で超然と高い思想を持つこと)

◆2時の赤紫は、未来への可能性を信じて変化を起こす能力
★変化
★リスクを冒す
★破壊と創造
★未来を予想できない

起業したばかりの経営者はこの「1時の紫」と「2時の赤紫」は強く求められます。
8時の緑で安定など求めていては、決して成功しません。

独裁的なほどのリーダーシップでまわりを巻き込みながら、自分の信念を貫き、業界の常識を破壊するインパクトのある商品やサービスを創造していきましょう!

ちなみにこれは「リスクを回避し物事を確実になしえる」とは正反対の事例になります。
成長のタイミングによって求められる色が違う好例でしょう。


【今日のポイント】
起業当時の経営者には、独裁的なほどのリーダーシップが必要。そうすれば業界の常識を打ち破るような革新的な商品やサービスを生み出すことができる。

『Nikon Camera Design』というコンテンツの中にジウジアーロ氏のインタビューがあります。

▼Nikon Camera Design
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera_design/

その中で氏は下記のコメントを述べています。

「デザインとは常に継続的なものですから、プロフェッショナル用の一眼レフカメラの基本を維持しながら、余計や細工や装飾はしないように心がけているのです。」

「私が思うに、カメラは決してデザインが先行してはならない。それがプロフェッショナル向けであれば、なおさらでしょう。カメラはまず、カメラとして機能しなければならない、それが第一条件です。しかし、機能的なものは、自然と美しいものになっていくはずです。逆に言うと、カメラは美しくなければならないのです。」

前回のブログ記事『人目を引く演出』のBMWのコンセプトカーのデザインとは対極にありますね。特に「余計や細工や装飾はしない」と発言しているところが興味深いです。

このデザイン思想は、9時の青緑〜2時の赤紫ぐらいまでの能力によるものだと思います。

・プロフェッショナル用の一眼レフカメラの信頼性は、9時の青緑(確実)の能力ですね。
・緻密なデザイン力は10時の緑青(細かい・緻密)の能力です。
・カメラからはインテリジェンス(11時の青)を感じます。
・様々なプロフェッショナルのニーズ答えられるバリエーションと汎用性は12時の青紫(汎用性)の能力です。
・筋の通った信念やコンセプトを感じるのは1時の紫(ビジョン)の能力です。
・カメラとして常に進化し続ける革新性は2時の赤紫(変化)の能力です。

魂がこもっている感じがします!
う〜んっ、いいカメラだ !!
(決して私はニコンの回し者ではありません(爆))

【今日のポイント】
緻密で信頼性がある設計思想のもと、常に進化と革新をし続けてみる。


独立してから1年半以上たち、
おかげさまで大きなお仕事を頂けるなど、
業績の方は順調に成長しております。

そこでそろそろ課題になってくるのが「会社の体制作り」や「品質維持」です。

会社の仕組みを整えたり、人を増やしたりする必要がでてきます。
人が増えると成果物に対する品質維持にも力を注がなければなりません。

このタイミングで重要になってくるが
「8時の緑」の安定化の能力です。

◆8時の緑は「リスクを回避し物事を確実になしえる能力」です。

特徴は、
★安定
★リスクを避ける
★現状を維持する
★未来を予想できる
などです。

個人事業主から法人なりしてからはまだ日が浅く、
経理処理や税務処理などまだ試行錯誤(4時の赤橙)の段階でもあります。

試行錯誤の末、運用フローなどが決まってくると、
後はそれを「リスク回避しながら確実に運用(8時の緑)」していく必要があります。

このタイミングで弊害になる考え方が「2時の赤紫」の力です。

安全確実に業務をこなしていく体制を作ることが最優先事項なので、
「2時の赤紫」の力で、リスクを冒して変化を求めてはなりません。
(変革ばかりだと体制が形作られず、安定的に成果を出せませんから)

そう言う意味では、以前ブログの記事で書いた「試行錯誤こそがその後の財産になる」とは、正反対の事例になります。

保守主義の「保守」という言葉を辞書で調べると次のように書いてあります。

保守
(1)古くからの習慣・制度・考え方などを尊重し、急激な改革に反対すること。
⇔革新
(2)正常な状態を保ち守ること。
出典:goo辞書より

みなさん「保守主義」と聞くとなにかネガティブなイメージがありませんか?
確かにマイナスの側面もあります。

しかし「(2)正常な状態を保ち守ること」という良い面もあるんですね!

創業者は、変革を求める「2時の赤紫」系の人が多いと思います。
(自分もどちらかというとそのタイプです)

このタイプは、保守的な考えを持つ人たち(8時の緑)を、否定したりバカにしたりしがちなので、注意が必要です。否定するとその能力を持った人たちが遠ざかったり、能力を十分に発揮できなかったりします。

会社の成長ステージの中で、体制がある程度できてきて「運用に注力していくタイミング」では、8時の緑の能力を持った人たちは大活躍します。

革新も保守もタイミングによってどちらも重要なんだなと改めて思いました。

【今日のポイント】
変革ばかりだと体制が形作られず、安定的に成果を出せません。方法論やスタイルが確立されてきたら「リスクを回避しながら確実に運用する」ことに力を注ぎましょう。


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